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雪原の生活日誌・・・と、ちょっぴ小説

私の活動記録を書いたり、小説をちょっぴり書いたりします。 まだ、書き始めたばかりなので正直下手ですけどよろしくお願いします。 コメント何かくれたらとてもうれしいです!

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短編小説 ~続くまで~ 終

僕は最初はどうなったのか分からなかった・・・気がついたら君は倒れていた。

君の傍に行き、体を抱き上げる。

体が熱かった・・・。

まるで、熱にうかされているように熱く・・・苦しい表情を浮かべていた。

何度も声をかけるけど・・・返ってくるのは苦しそうな声だけ。

誰かに助けを求めようとあたりを見渡すけど、誰もいない。

僕は君を抱きかかえ、病院のある方へ走りだそうとしたときだった。

誰かが歩いてくる音が聞こえた。

振り向くとそこには、黒い上着を着た男が立っていた。

背丈は僕とはあまり変わらない・・・年も同じように見える。

男かと聞かれればハッキリと答えることは出来ないほど、女の子のように顔の線が細い。

僕はその男に助けを求めた。

すると男は小さく溜息を吐き一言僕に聞いてきた。

「それが・・・お前の願いか?」

どこかで聞き覚えのある言葉だった。

それは、君が話してくれた・・・大切な思い出と引き換えに僕を助けた人と同じ言葉だった。

たぶん、同じ人だろう・・・。

僕は小さく頷いた。

でも、僕には差し出せるような思い出がない・・・。

今、僕が知っている思い出は、それは昔の僕の想いでであって今の僕の思い出ではない。

ただ知っているだけのモノ。

別の人の思い出を、ただ同じ視点から見ているだけのモノ。

僕自身のことかもしれないけど、どうしてもそうとは思えない・・・

何もない自分に怒りを覚える。

男は少し考え、そしてゆっくりと手を動かし指をさした。

それは、僕がもっている数枚の画用紙・・・

昔の僕が描いた絵・・・思い出の詰まったモノ。

少し悩んだ・・・。

思い出の詰まったモノを勝手に人に渡すのは、とても悪いと思ったからだ。

それを聞いたら昔の僕はどんな顔をするのだろう・・・

でも、君を助けるためだと聞いたら許してくれるだろうか?

男に思い出の詰まった数枚の絵の画用紙を渡した。

そして、心の中で一言呟く・・・

―――ゴメン・・・―――

男はソレを受け取るとまた一言いった。

「その願い叶えてやろう・・・」

最後に覚えているのはその一言だけだった。

気がついたら、僕は大きな木の下の根元で寝ていた。

そして、僕に寄りかかるように君が寝ている。

もう、さっきまでのように苦しそうではなかった。

一体あの男は何者で、何であの場所にいたのか分からない。

でも、今の僕にはそんな事よりも君が無事でいてくれた事が嬉しかった。

僕は優しく君の頭を撫でた。



これから、ずっと二人で描いて行こう

真っ白な紙に、思い出と言う名前の絵を・・・





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  1. 2008/05/19(月) 22:32:51|
  2. 小説:思い出と言う名前の絵
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短編小説 ~続くまで~ 十一

最後の記憶・・・

それは、僕が僕でなくなった場所。

ここが終わりの場所で・・・

そして今からここがはじまりの場所・・・

今の僕に何ができるか分からないけど・・・僕は君に精一杯の想い伝えよう。

いつから想い始めたのか分からなかった。 

もしかしたら、初めて会った時からかもしれない・・・

それは、昔から変わらずに・・・違う・・・昔以上に今は強く想っている。

いつの時も・・・誰よりも、思っています。


―――好きです・・・―――


一筋の涙が君の頬を伝い零れ落ちた・・・。

そして、小さく頷き返事をくれた時だった。

急に君は静かに倒れた。





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  1. 2008/05/18(日) 23:54:24|
  2. 小説:思い出と言う名前の絵
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短編小説 ~続くまで~ 十

朝日に照らされる中・・・

冷たい沈黙が君と僕の間に張り詰める。

最初に口を開いたのは君だった・・・

僕は君の話を静かに聞く。

その話は、僕が目覚める前の奇妙な話だ・・・


冷たい夜空に輝く星。

私は変な胸騒ぎを感じ、君の方に走っていた。

とても、怖くて・・・不安な・・・

途中で息切れして、とても苦しいかった。

私は一度立ち止まり、呼吸を整え、また走り出す。

すると、目の前の道に何か落ちているのが見える。

それにゆっくりと近づき、数メートルまでの場所で立ち止まり、落ちているモノを見た。

私の心臓が一気に跳ね上がる・・・

これは・・・なに?

認めたくなかった・・・

認めたくなかった・・・

私は今すべてを否定しようとしている・・・けど・・・


―――現実はそれを許してはくれなかった―――


目の前に横たわる君がいた・・・

私は近づき君を体を抱き起こす。

近くには、赤い水溜り・・・

必死になって私は君の名前を叫んだ。

でも、君からは何も返事がない・・・

君を抱きしめて、私はすすり泣く・・・・・・

どうして、君がこんなめに遭わなくちゃいけないの?

どうして?君は何も悪いことをしていないのに・・・

もしも、神様がいるのなら助けてください・・・

私の大切な―――

足音が聞こえる。

私は、顔を上げてその足音の方を見る・・・

そこには、誰かが私たちの方を見ていた。

暗くてよく見えなかった・・・けど、私はその誰かに向かって助けを求めた・・・

君の体は少しずつ暖かさを失い始める。

それが、とても怖かった・・・。 君が本当にいなくなってしまいそうで・・・・・・

私は強く君を抱きしめた。


「それが・・・お前の願いか?」


私は、その言葉に戸惑った・・・

一体に何を言ってるのか理解できなかったからだ。

でも、私はすぐに答えを出した・・・

すると、その誰かはまた口を開いた・・・

それは私が君を助けるための条件・・・言うのなら、代価だろうか。

それと引き換えに君を助けてくれる・・・そう言った。

私は、君が助かるなら何でも差し出す・・・


「その願い叶えてやろう・・・」


その一言の後、何が起きたのか何も覚えていない・・・

気がつけば君のすぐ近くにいた。

病院の一室・・・

君は静かに眠っていた・・・・・・。


そして、今に至る・・・

僕を助けるために、差し出した代価・・・

それは、今では手に入れることのできないもの・・・・・・

―――思い出―――

君の楽しい思い出・・・、嬉しい思い出・・・、幸せな思い出・・・

それと、引き換えに・・・

残るのは、悲しく辛い思い出だけ・・・

どれだけ、君は苦しい思いをしてきたのだろう・・・僕には想像もできなかった。

でも・・・一つだけできることが分かった。

僕は起き上がり、君の手を握る・・・。

取り戻すことができなければ、作ってしまえばいい・・・これから、色々な思い出を!

そうすれば、君はまた笑ってくれる。

過去の自分に負けてなんていられない・・・

だから・・・行こう。

君は驚いた顔をしたけど、すぐに僕の手を握り返して立ち上がる。



そして、僕と君は走り出した・・・・・・



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  1. 2008/04/20(日) 23:15:54|
  2. 小説:思い出と言う名前の絵
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短編小説 ~続くまで~ 九

何も言わない君は、どこか寂しかった・・・

それは、僕が知っている光に満ち溢れた君の眼じゃない。

黒色で塗りつぶされたような・・・寂しい眼・・・

僕は寂しそうな君の頬にそっと触れた。

その時の君は驚いた顔を見せたけど、すぐに優しく笑ってくれた。

でも・・・その優しい笑顔は本当の君じゃない・・・

僕は言った・・・君の本当の笑顔が見たい。

君は「おかしな人」と言って笑ってくれたけど、その笑顔も本当の君じゃない・・・。

どうしたの・・・僕はポツリと呟いた・・・

最初は笑ってくれてたけど、だんだんと苦しそうな顔をして最後には・・・


――――――君の笑った顔のマスクが外れた。――――――


そこには、僕がさっき見た寂しい眼を君はしていた。

辺りには、鳥の鳴き声と小さな川の音・・・そして風の吹き抜ける音がする・・・・・・






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  1. 2008/04/05(土) 23:01:40|
  2. 小説:思い出と言う名前の絵
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短編小説 ~続くまで~ 八

自然公園・・・

初めて僕と君が一緒に行ったところ。

最初は少し照れくさくて話しかけられかった。

僕と君は木々に囲まれたところで立ち止まってそこに腰を下ろした。

そこは、とても静かで聞こえるのは、鳥の声と風が吹き抜ける音、それと小さいけど水が流れる音が聞こえてくる。

そんな中で、話しかけてくれたのは君の方だった・・・

自分のこと・・・好きなことや、友達のこと・・・色々と話してくれた。

僕も自分のことを話す・・・。

最初は何て言えばいいのか分からなかった・・・けど、君は僕の話を楽しそうに聞いてくれた。

それが、嬉しかった・・・。

僕は持ってきた画用紙に絵を描き始める。

自分が見ているモノを・・・感じているモノを・・・この絵にこめて描いていく。

一人で描くのが好きだった・・・。

でも・・・誰かが側で見ていてくれるのも・・・良いものだと思った。



僕の額に温かいものが触れる。

ゆっくりと僕は目を開いた・・・。

どうやら、この場所で僕は倒れたみたいだ。

朝日が目に沁みて周りが真っ白に見える。

でも、その中に薄暗い影が一つ・・・。

僕は一度目をこすり、その影を見た。

だんだんと、真っ白だった視界が外の色を取り戻し始める。

影は少しずつ形が整っていく、僕はソレを虚ろな目で見ていた。



そして・・・そこには君がいた・・・・・・





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  1. 2008/03/29(土) 23:31:44|
  2. 小説:思い出と言う名前の絵
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